ある日、ウルフ盗賊団の新入り団員に出動命令が出ました。
新入り団員:「集合場所はこの木の前だったはずだけど…まだ誰も来てないな」
ゆうれい:「ウ、ラ、メ、シ、ヤ〜」
新入り団員:「!?」
新入り団員:「だ、誰だっ!?」
ゆうれい:「ウ、シ、ロ…」
新入り団員:「!!??」
新入り団員:「ゆ、ゆ、ゆうれいだー---!!」
新入り団員:「お、おたすけーーーー!」
ゆうれい:「フ、フ、フ、フ、フ…」
新入り団員は、命からがら隠れ家にたどりつきました。
新入り団員:「おたすけーー!」
先輩団員:「おいおい、どうした」
新入り団員:「ゆ、ゆうれいが!ゆうれいが!」
新入り団員は、何があったかを話しました。
先輩団員:「待ち合わせ場所にゆうれいがいて、みんなと合流できなかった?仕方ない奴だなあ、とりあえず見張りしてな」
新入り団員:「本当です、本当にゆうれいが!」
先輩団員:「わかった、わかった」
新入り団員は見張りにつきました。
新入り団員:「ああ怖い、ああ恐ろしい…」
ゆうれい:「ウ、シ、ロ…」
新入り団員:「ぎゃーー!!また出たーー!!」
新入り団員:「おたすけーーー」
先輩団員:「おいおい、どこへ行くんだー」
新入り団員は逃げ回りましたが、恐怖で脚が震えて転んでしまいました。そこへ、ゆうれいが近付いてきました。
新入り団員:「ひ、ひぃ〜〜」
新入り団員:「お、おたすけ〜」
新入り団員:「!?」
先輩団員:「ドッキリ大成功!」
新入り団員:「センパイ……」
先輩団員:「悪かったねー。面白くて、つい」
その後、ウルフ盗賊団では新入り団員をゆうれいで脅かす伝統ができたとかできないとか…。
おしまい