そんな彼らの拠点が、「ウルフ盗賊団の隠れ家」です。
1992年に発売されたものですが、中古品がそこそこ出回っていますので、現在でも入手しやすいセットです。
まずは、建物正面から。
居館が水上にあるため、アプローチ部には橋が架けられています。この橋は、一部が跳ね橋になっています。
跳ね橋を上げると、このようになります。
居館の門には、落とし格子が設置されています。
落とし格子は、ハシゴを使用して表現しています。ハシゴは根本をクリップで留ているため、開閉が可能です。
このように開閉します。
正面の門の奥には、塔があります。
塔には、小部屋があります。ここも格子に見立てたハシゴがクリップ留めされており、手前に可動します。おそらく牢屋かな。
牢屋の格子を開けると、中にはゆうれいが。
説明書では、ここがゆうれいの設置場所となっています。牢屋で亡くなった人のゆうれいかもしれませんね。
建物の側面を見ていきます。
水面から突き出た自然の岩を利用して作った設定なのか、建物側面の岩が左右で非対称になっています。
左側面の岩の上には鋸壁を設置、側防塔のように使われています。
コーナーの城壁のプリント面も左側のみ。
一方で、右側面の岩の上には何もありません。城壁のプリントも右側にはありません。
側面の岩は、左右とも開くようになっています。
岩を開くと、床下には宝箱が。
この床板も可動します。
門の落とし格子を下ろして床板を上げると、内側から入口を強固に塞ぐことができます。
隠れ家に攻め込まれた時は、入り口を固めて時間を稼ぎ、宝物を持って水中から脱出するつもりなのかもしれません。
宝箱の中には、黄色の1×1のラウンドプレートが4コ入っています。金貨に見立てているのでしょう。
ちなみに、“ ウルフ盗賊団の隠れ家 ” が発売されたのは1992年です。
その3年前の1989年に発売された “ 南海の勇者シリーズ ” ではメッキ塗装の金貨が使われていたのですが、当時のお城シリーズにメッキ金貨はありませんでした。
建物の背面を見ていきます。
屋根の上に高々と団旗を掲げ、団の存在を主張しています。とても隠れ家とは思えません。
斜め後ろから。バランスのいいスタイルです。
塔の背面、上下のコーナー城壁の繋ぎ目部分に隙間があります。
ミニフィグを見ていきます。
ミニフィグは盗賊3体、ゆうれい1体の計4体です。
入り口となる橋に1体、門塔に1体、側防塔に1体、牢屋内に1体と、建物の要所にバランスよく配置できる編成です。
牢屋の住人として、クルセイダーやブラックファルコンの兵士ではなく、ゆうれいを選んだところに脇役を集めた遊び心を感じます。ゆかいな仲間たちみたい。
「ウルフ盗賊団の隠れ家」、楽しいセットだと思います。
【関連記事はこちら】