LEGO 6030 石ゆみは、中世の投石器を再現したセットです。1984年に発売されました。
全体を見ていきます。
弾に見立てているブロックは、黄色の1×1ラウンドブロックです。
ギミックとして、石ゆみらしく投石もできるのですが、残念ながらあまり飛びません。
投石器の製品は、こちらの「6030 石ゆみ」の4年後に、小型化された「6039 いしゆみと騎士」が発売されています。
歴史的に、兵器は大型・高火力から、小型・高機動へと向かっています。
わかりやすい例に、第二次世界大戦の戦艦があります。
当時の戦艦の大砲は、砲弾を遠くまで飛ばす必要がありました。敵戦艦の射程より遠くから砲撃できる方が有利だったからです。
弾を遠くに飛ばすには、大砲の威力を強くすることが必要です。そうすると大砲のサイズが大きくなり、威力が強くなるぶん発射の反動も大きくなります。
そのため、大砲の重さと発射の反動に耐えられる丈夫な躯体が必要になり、どうしても船が大きくなります。
運用面においても、大きいゆえに動きが遅く、燃費も悪くなります。戦場では、躯体が大きくて動きが遅いと敵の的になるので重装甲にしなければならず、さらに重くなります。
躯体が大きければ大きいほど製造時間がかかり、材料も多くなるため費用が高くなるという…。
作るにしても使うにしても効率が悪いので、それを改善していくと小型化・高機動化になっていきます。
投石器にも、そのような流れがあるのかもしれません。
ミニフィグを見ていきます。
人気のブラックファルコン兵士が、希少なラウンドシールドを装備しています。
うまく投石器の雰囲気を再現しているセットだと思います。
以上、6030石ゆみのレビューでした。