スキップしてメイン コンテンツに移動

LEGO お城シリーズ 6061 攻城塔 レビュー

 LEGO お城シリーズ 6061 攻城塔は、城壁と攻城塔のセットです。

1984年に発売されました。

まずは、攻城塔の全体を見ていきます。


 







とても雰囲気があり、細かい部分もうまく表現されています。
例えば、車輪の上にとび出ている棒。


この棒は、攻城塔を移動させる際に人が押すための棒です。
この時代にはエンジンやモーターなどの動力がないため、人が手で押して動かしていたんですね。



大きく重たい攻城塔を、人力で素早く移動することは困難です。
城壁に近付くまでには、矢を射られたり投石されたり、様々な妨害をされます。危なすぎて、攻城塔など押していられません。

上のやぐらで待機している兵士も、城壁にたどり着いたら大勢の敵が待ち構えている中に乗り込むのです。
考えただけでも恐ろしい…。

一方で、城壁を守る側も怖かったことでしょう。完全武装した敵兵を乗せた大きな塔が、城壁に近付いてくるのです。



かわいいレゴを使いながら、想像だけで恐怖させるとは罪深いセットです。

ギミックを見ていきます。
攻城塔の側面にあるハンドルを回すことで、跳ね橋の上げ下げが可能です。





城壁に接近する際は、敵が射る矢から身を守るために跳ね橋を上げておき、いざ乗り込む時に橋を下すのでしょう。
跳ね橋は主に大型の城に採用されるギミックなので、このサイズのセットで取り入れてあると嬉しくなります。

次に、城壁を見ていきます。
まずは全体の写真から。



ただの壁です。
ハリボテ感があり、背景用の大道具みたい。
ギミックとして、城壁の中央部にヒンジが使われており、角度を変えることができます。


城壁の下部にはペグが取り付けられているので、他のセットに接続することもできます。



最後に、ミニフィグを見ていきます。


騎兵が1人に歩兵3人の4人編成です。このセットの騎兵はマントがありません。


騎士の背中が寂しいです。

ミニフィグ4人は、クルセイダー(ライオン騎士)だけで揃えてあります。
敵役のブラックファルコンがいないことから、このセットはおそらく演習の様子を再現していると思われます。

城壁は攻城塔を保管する倉庫にも見立てられそうなのですが。
攻城塔の高さがあるので、格納できません。


攻城塔や投石器などの大きな機材は分解して運搬したり、資材を現地調達して現場で組み立てて使用していたそうなので、組み上がった状態で倉庫に入れていたのかはわかりません。




色々と想像力を掻き立ててくれる楽しいセットだと思いまです。
以上、LEGOお城シリーズ6061攻城塔のレビューでした。


このブログの人気の投稿

LEGO 6086 ブラックナイト城 レビュー

 LEGO 6086 ブラックナイト城は、ブラックナイトが守る城です。1992年に発売されました。 ブラックナイト城は、ゆうれい城に続いて立体基礎版を使用した城です。 まずは全体を見ていきます。 城は、門塔、側防塔、居館で構成されています。 ゆうれい城と同じ絵柄の立体基礎版を使用しているため、山城なのかもしれません。 もしそうだとしたら、ブラックドラゴン城は平城、ブラックナイト城は山城として、城の個性を打ち出せています。 城には、広い中庭もあります。 中庭には井戸があります。 籠城する時、井戸はとても重要です。 人は、水がなければ4〜5日しか生きられないといわれています。 城内にあれば安心ですね。 居館にはテーブルがあります。食堂でしょうか。 テーブルの上に杯、横にはタルがあります。食堂なので酒樽かと思いきや、中には黄色のラウンドプレートが2枚入っています。 ちなみに、食堂の屋根裏にある宝箱にも同じものが入っています。 城内には3箇所、ランプが設置されています。 井戸、テーブル、タル、ランプなどの小さな演出が雰囲気を出してくれます。 次に、ギミックを見ていきます。 まずは、お馴染みの落とし格子と跳ね橋から。 跳ね橋は、門塔の横にペグとホイールを設置し、糸を巻き上げて開閉します。 落とし格子の糸は、赤い屋根の下を通しています。糸の納め場所がないため、糸が索道ようになっています。 側防塔には、お馴染みの牢屋が設置されています。 牢屋はとても狭いです。 居館にもギミックがあります。 居館から外に出るための隠し通路があるのです。 中庭には、地下室(地下牢?)があります。 黒い格子の床だけでなく、井戸の床部分も外すと、広い地下室が現れます。 地下室は倉庫にも使えそうです。 最後に、ミニフィグを見ていきます。 ミニフィグは、騎兵×4、歩兵×1、弓兵×5、盗賊×1、ゆうれい×1、合計12名です。 ゆうれいと盗賊が付いているのが嬉しいです。 弓兵ばかりで、歩兵が1名しかいません。 ブラックナイト城が山城だとしたら、白兵戦より籠城戦を想定しているのかな。 ちなみに説明書では、この歩兵だけマントを着用しています。 もしかしたら、弓兵たちの隊長なのかもしれません。 ブラックナイト城は「ウルフ盗賊団のかくれ家」のアップスケール版のようにも感じます。 LEGO社では、1988年によく...

LEGO 31168 中世の騎士の城 レビュー

LEGO 31168 中世の騎士の城は、レゴクリエイターシリーズのお城です。 2025年8月に発売されました。 英語圏での公式商品名は「Medieval Horse Knight Castle」です。 日本での商品名も、そのままの直訳です。 レゴクリエイターにおいては、2021年6月に発売された 「LEGO 31120 中世の城」 以来のお城のセットとなります。 前回はブラックファルコンの居城でしたが、今回は馬の紋章です。 これが王侯貴族の家紋なのか、国家や組織の紋章なのか、陣営の名称についても不明です。 それでは、全体を見ていきます。 外観の大きな特徴として、城の背面に壁がありません。 LEGOシティーなどではおなじみの仕様ですが、大型のお城では珍しい仕様です。 良し悪しは別として、お城シリーズファンからの賛否が分かれそう。 お城は、4つの区画に分けることができます。 出来上がった大型セットは、置いておくにしてもスペースが必要になります。 せっかく作ったのに、すぐバラするのは気が引ける。とはいえ、いつまでも出しっぱなしにする訳にもいかない。 そのような際、小分けにできると小さく収納できて便利です。 小分けにできる区画は、城門、城壁、側防塔、居館の4つです。 それぞれの区画は、クリップで留めています。   このクリップは固定力が弱く、はめる際に力を加える方向が悪いとツメが広がってしまいます。 クリップを使用した着脱は、前作の「31120クリエイター中世の城」でも同様でした。 個人的には、丈夫で固定力のあるペグで留めて欲しいところです。 城門と城壁を組み合わせると、きれいな方形になります。 そのため、小さな城を作ることもできます。 これはこれで、かわいらしいですね。 それでは、各区画を見ていきます。 まずは、城門から。 跳ね橋の左右に位置する門塔はとても小さく、上にフィグを配置するには貧弱です。 門の上には跳ね橋を巻き上げるリールと、巻き上げた鎖を固定するレバーが付いています。 レバーを上に上げると、巻き上げた鎖の固定が解除されて、橋が下ります。 お城シリーズおなじみのギミックです。 次に、側防塔と城壁を見ていきます。 それぞれ、城のコーナーに位置する区画です。 ギミックは特にはありません。 城壁の外側には、木が生えています。 前作「クリエイター 31120 中世の城...

LEGO お城シリーズ 6085 ブラックドラゴン城 レビュー

 LEGO 6085 ブラックドラゴン城は、ブラックナイト軍が守る城です。 1988年に発売されました。 日本での公式製品名はブラックドラゴン城なのですが、英語圏では「 Black Monarch's Castle 」でした。直訳すると「黒い君主城」あるいは「黒い君主の城」となります。 「黒い君主城」より「ブラックドラゴン城」の方が子どもには刺さると思いますので、良い判断かと思います。 このブラックドラゴン城ですが、別で紹介している「6080 お城」を焼き直したような城です。 デザイン、ギミックだけでなく、英語圏では製品名の意味までよく似ています。 「6080 お城」の英語圏での製品名は「King's Castle」です。直訳すると「王様の城」あるいは「王城」となります。 王は、君主制国家における君主の一つです。ちなみに共和制国家では、国家元首(大統領など)がそれに相当することになります。 「君主の城」「王の城」ともに、その意味において似ているのです。 前置きが長くなりましたが、全体を見ていきます。 細かい違いはありますが、全体的な造形は「6080 お城」を踏襲していることがわかるかと思います。 お城の中を見ていきます。 広々とした中庭があります。大きなサイズならではです。 「6080 お城」には、中庭の奥に城壁へ上がる階段が設けられていました。 しかし、こちらの「6085 ブラックドラゴン城」では階段が省略されています。残念。 おなじみの牢屋もついています。 牢屋は「6080 お城」「6073 とりで」にもありました。こちらは、それらより広く作られており、使い勝手が格段に向上しています。 「6080 お城」「6073 とりで」は、ブロックで牢屋の壁面を作っていました。こちらは、ドアフレームを使用することで入口の厚さを薄くしています。 さらに開口部も6ポッチあり、フィグを出し入れしやすくなりました。 城内各所の柱には、武器が設置かれています。 そしてなぜか、城外のタルにも武器が。 剣を屋外に放置すると雨風でサビそう、盗まれそう、などの考えは野暮です。 なぜならば、これはとても効果的な演出小物なのですから。雰囲気、大事。 城の四隅は、コーナーパネルの城壁を使用しています。四隅を直角にすると、どうしてもカクカク感やペラペラ感が強調されますが、コーナーパネ...