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LEGO お話 ロミオとジュリエット 第二幕

 【第二幕 第一場】 夜会後の夜更け。 ベンヴォーリオとマキューシオは、ロミオを探しています。 マキューシオ:「まったくロミオのやつ、どこに行ったんだ」 ベンヴォーリオ:「ロザラインがいなかったから、先に帰ったのかもしれないな」 彼らはロミオがジュリエットに一目惚れしたことを知りません。ロミオが見つからないので、二人は帰っていきました。その頃、ロミオはジュリエットに会うため、キャピュレット家に忍び込もうとしていました。 【第二幕 第二場】 キャピュレット家に忍び込んだロミオは、ジュリエットがバルコニーにいることに気付きました。 ジュリエット:「ロミオがモンタギュー家の子息だなんて。せっかく好みのタイプだったのに、残念だなあ」 ジュリエットのひとりごとを聞いたロミオは、バルコニーに姿を現します。 ロミオ:「こんばんは、ジュリエット」 ジュリエット:「ロミオ、なぜここに?」 ロミオ:「実は僕も君のことが気になって、いてもたってもいられず会いに来てしまったんだ。僕と付き合ってください!」 ジュリエット:「はい」 ロミオは、バルコニーのそばにある木から彼女の元へと降り立ちました。そして二人は結婚を誓います。 ジュリエット:「ロミオ、もうすぐ朝になる。みんなが起きてくる前に、この家を出て。後であなたの元に使者を向かわせるから待っててね」 ロミオ:「わかった、待ってるよ」 ロミオは、夜明け前にキャピュレット家を後にしました。 翌朝、ロミオは友人のロレンス神父の教会へ向かいました。ジュリエットとの結婚について、友人のロレンス神父に相談するためです。 【第二幕 第三場】 月曜の早朝。 ロミオは、ロレンス神父にジュリエットとの結婚に立ち会ってもらえるようお願いします。 ロレンス:「なんと、ジュリエットと結婚とは。まったく君という男は、キャピュレット家の女性ばかりを好きになるのだな」 ロミオ:「神父、どうか結婚式の立ち会いを。お願いします」 ロレンス神父は、ロミオからロザラインへの片想いを相談されていたので、驚きを隠せません。 ロレンス:「君たちの結婚が、両家の和解のきっかけになるかもしれない。わかった、立ち会いを引き受けよう」 ロレンス神父は、二人の結婚式の立ち会いを承諾することにしました。 【第二幕 第四場】 月曜の午前。 ベンヴェーリオが町でロミオを探しています。そこに、マキュー

LEGO お話 ロミオとジュリエット 第一幕

 【序詞】 ヴェローナという町がありました。この町には、二つの名家がありました。モンタギュー家とキャピュレット家です。両家はとても仲が悪く、ことあるごとに対立していました。 【第一幕 第一場】 とある日曜の朝。 町の広場で、キャピュレット家に仕えるサンプソンとグレゴリーが、イライラしながら歩いています。 グレゴリー:「ええい、モンタギューの奴らめ。イライラする」 サンプソン:「そうだな、昨日の決着をつけなければ気が済まん」 この前日、キャピュレット家とモンタギュー家は町で大きなけんかをしていました。二人はその怒りが冷めていなかったのです。そこに、モンタギュー家に仕えるエイブラハムとバルサザーが通りかかりました。 エイブラハム:「おや、キャピュレット家の奴らがいるぞ」 バルサザー:「こちらをにらんでいるな」 サンプソンとグレゴリーが、エイブラハムとバルサザーの元にやって来ました。 サンプソン:「おい、昨日の続きだ。勝負しろ」 エイブラハム:「おもしろい。相手になってやる」 双方の間に緊張が走りました。その様子を見たモンタギューの甥のベンヴォーリオが仲裁に入りました。 ベンヴォーリオ:「やめるんだ、おまえたち。昨日のけんかで、ヴェローナ太守エスカラス様からお叱りを受けたばかりだろう」 そこへキャピュレットの妻の甥、ティボルトがやって来ました。 ティボルト:「太守など関係ない。昨日の決着をつけてやる。かかってこい!」 ティボルトは、ベンヴォーリオの言葉に耳をかさず剣を抜きました。サンプソンとグレゴリーも続きます。それを見て、 ベンヴォーリオ、エイブラハム、バルサザーの三人も一斉に剣を抜きました。広場が騒然とし始めます。 この騒ぎを聞きつけ、キャピュレット夫妻とモンタギュー夫妻がやって来ました。 キャピュレット:「よし、おまえたち。モンタギュー家を叩きのめすのだ!」 キャピュレット夫人:「ちょっとあなた。ティボルトも。おやめなさいよ」 キャピュレット夫人は、キャピュレットとティボルトをいさめようとしますが、二人は耳をかしません。 モンタギュー:「皆のもの、キャピュレット家などひねりつぶしてやれ!」 モンタギュー夫人:「まったく。顔を合わせれば、すぐけんかして」 モンタギュー夫人はあきれています。 両家が一触即発となった時、ヴェローナの太守エスカラスが衛兵と共に現れました。