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LEGO 6080 お城と LEGO 6073 とりで の比較

 LEGO 6080 お城 と、LEGO 6073とりで は、1984年に発売されました。 6080はお城シリーズの主役となるクルセイダー(ライオン騎士)側、6073は準主役ブラックファルコン側の城です。 ともに注目度が高いセットだったと思うのですが、6073とりではたいして目立っていなかったように感じます。 過去記事でそのあたりの考察は書きましたが、せっかく6080お城を作ったので、今回は写真も交えて掘り下げていきたいと思います。 まずは、外観の比較から。 よく似たデザインではありますが、並べてみると城のサイズにけっこうな差があることがわかります。 わかりやすいサイズの差として、6080お城の中庭に、6073とりでがすっぽりと収まります。 お城のギミックを使用して展開してみます。 お城を展開してみても、6080お城が圧倒しています。 自分の子ども時代を振り返ってみても、特に男の子は小さな城より大きな城を好む傾向が強いように感じます。 また、ミニフィグにも人数差があります。 クルセイダー(ライオン騎士)は騎兵×4名、歩兵×8名の計12名。対するブラックファルコンは、騎兵×2名、歩兵×4名の計6名です。 ミニフィグ数には二倍もの差があります。これは大きな差です。 当時のお城シリーズで城のセットを買う時、候補は6080と6073しかありませんでした。 どちらも似たようなデザインで、サイズと価格を変えた2商品を同時に出すあたり、もしかしたらマーケティングにおけるテストを兼ねていたのかもしれません。 発売された1984年当時は6073とりでも大型セットの部類だったと思うのですが、比較対象が6080お城になると、どうしても見劣りしてしまいます。 売る側としては単価が高くて見栄えがいい6080お城を前面に出したいでしょうから、レゴ社としても広告や販売店へのプロモーションに差が出てしまい、その結果、6073とりでが6080お城の引き立て役のようになり、陰に隠れてしまったのではないかと考えられます。 単純に6080お城の廉価版のような印象だった6073とりでを、デザイン力でリカバリしたのが6073の後継「王子様の城」だったのかな、などとも考えていますが、これらは私の想像止まりです。 以上、6080お城と6073とりでの比較でした。 【関連記事はこちら】 LEGO お城シリーズ607

LEGO お城シリーズ 6080 お城 レビュー

 LEGO 6080 お城 は、クルセイダー(ライオン騎士)が守るお城です。1984年に発売されました。 英語圏での商品名は “ King's Castle ” で、直訳すると「王様の城」となります。ただ、どのミニフィグが王様なのかはわかりません。 お城シリーズには、名作と謳われるモデルがいくつかあります。 6080は名作としては聞こえてきませんが、それでも初期お城シリーズを代表する象徴的なセットです。 ちなみに、厳密にはお城シリーズ最初期の製品としては、1978年発売「LEGO 375 Castle」、「LEGO 0061 Castle Minifigures」、1979年発売「LEGO 383 Knight's tournament」、「LEGO 677 Knight's Procession」、1983年発売「LEGO 6002 Castle Minifigures」などがありますが、これらは日本では販売されませんでした。 さて、1984年からのお城シリーズでは、これまで設定がなかった国や組織の世界観が公式に追加されました。 その第一弾が、クルセイダー(ライオン騎士)とブラックファルコンです。 当時の公式設定では、クルセイダー(ライオン騎士)が主役、ブラックファルコンは準主役(ライバル役)の位置付けでした。 それでは、全体を見ていきます。 写真では伝わりにくいかもしれませんが、建物としての厚みがなく、全体的に薄さを感じさせます。 本来、城壁は大きな石材を積み上げて作られています。お城シリーズ最初期の城「LEGO 375 Castle」の城壁は、ブロックを積み上げて再現していました。そのため、「375 castle」の城壁には、しっかりとした厚みを感じられます。 しかし、「LEGO 6080 お城」の城壁はブロックの積み上げではなく、一体成形で作られた薄い板状の城壁パーツを並べて作ります。お城のサイズが大きいだけに、薄さが強調されてしまいます。破城槌をぶつけたら簡単に壁を抜けそうです。 ただ、城壁パーツはブロックを積み上げるより総パーツ数を減らせるので、子どもでも組み立てやすいメリットがあります。 また、総パーツ数が増えて原価が高くなれば、それはそのまま販売価格に跳ね返ってきます。ただでさえ当時のLEGOは高価な玩具でしたので、さらに値段